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現代音楽作曲家 #1 (U.S.A.)

ここ最近、合衆国の現代音楽作曲家の音楽を熱心に聴き入ってる。ジョン・ケージ(1912〜1992)は一般的にはその派の代表格だが、今の僕の興味はそこではなくて、ミルトン・バビット(1916〜2011)や、エリオット・カーター(1908〜2012)という2人の作曲家の作品に惹かれている…つまりは、セリエル音楽の根幹を創ってきた作曲家にとても魅せられているというわけだ。巨匠シェーンベルクが音高について確立した12音技法の体系を、音価、音色、音強度にも拡大したもので、4要素を音楽の構成単位として音列(セリエル)化し,順列的に操作して作曲する技法だ。1950年代に前衛音楽の主流をなした。(現代では全面的なセリエル技法は衰退したけれども…) エリオット・カーターは70歳代でようやく EU 諸国にその偉大さを紹介され、100歳を超えても現役作曲家として委託が入る(!)音楽家生活をし、103歳で天寿を全うされ母国の合衆国で逝去された。これはホントに素晴らしいことだと思う。大賛嘆と大拍手を送りたい。65歳で定年リタイアして、年金生活でのんびりも(人はそれぞれで)悪くはないが、僕はやはりそういう人生観は性分には合わない。生涯現役…霊山に旅立つ前日の深夜までどこかの舞台でピアノを弾いていたい、それが既に決めている人生の目標だ。

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