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My Favorite Album #1

音楽との関わりかたは人それぞれだ。しかしそれは10人10色というほどの多種多様性は無い…と思う。人の音楽への接し方にフォーカスした場合、その関わりかたの特徴は大きく分けて3つのタイプに集約できてしまうのではないかと思う。

(1)音楽をフィーリングのみでとらえ、感覚や感情面の充足感を最も重視する人達。

(2)音楽をフィーリングのみでとらえることには満足できず、知的思考面や分析や解析をすることで、充足感が得られる人達。

(3)自身の音楽的な関わりを、多岐に渡る面から開拓〜拡大してみようという創造的姿勢や文化的側面での好奇心を持っている人達。

(1)の人達にとっては、音楽は楽しむ為のものであり、心の安らぎを求めるものであり、ストレス解消の為のものであるわけで、知的思考力を必要とするような(ある種構築性を持った)音楽は一切好まない–ということになる。しかしながらいわゆる「音楽ビジネス」 として、一番大きなお金を動かしている人達は、この(1)カテゴリーに属する顧客群ファン層を対象としている場合が殆どだ。

個々の音楽的趣向… 察するに、生まれ育った環境・地域性、時代背景・流行、周囲の親・友人や恩師達から授かった知恵や思考などなどが、多感な青春期に個々の美的センス〜趣向性を養う要素の大半を占める。余談であるが…例えば、面白いことに僕の同志社高校〜同志社大学時代の同級生親友ら(仮に5名)はいまだに仲の良い大切な友人達だが、(音楽家ではない)彼等は5名全員がジャズ音楽やブラックミュージックを愛し、ピアニスト@田中裕士の大ファンであり続けている。これは、高校生時代に(クラスメイト)親友であった僕から彼等に→インフルエンスした音楽的影響が約40年近い年月が経過した現在も、健全に保たれているという一つの好例だと僕は思っている。(関西在住の)彼等にはいつも感謝の気持ちで一杯だ。ありがとう!!

「芸術」、「大衆芸術」…(中略) 云々、そういった言葉の定義についてはまた改めて書きたいと思うが… 「商業音楽」 や 「世俗音楽」 の中にも良質のものは沢山存在する。そういった音楽からも(だからこそ)僕は多大な影響を受けた。現在もそういう意味での 「インプットとしての受信アンテナ」 は常に張り巡らしている。いつ、どこに居てもその好奇心と探究心は日々365日絶やさない。例え、新大阪行きの新幹線を待つ品川駅乗車ホームに於いてもだ。(笑) なかなか光が当たらない場所や見えにくい場所にも、思いもかけない宝物や智慧が埋もれているという現実は自分自身がよく知っているからだ。– しかしながら、誰もが知りうる有名 J-POP 歌手への(ありふれた)賛嘆所感などを僕がわざわざこのブログで書く意義は無いと思われるので、そういった次元のことは今後も書く気は全く無い。書きたくない。専業の商業ライターさんにお任せしておきたい。

さて、これから何回かに渡って、カテゴリー(2)の人達の関心を引くような、光の当たりにくい場所に在る音楽作品を順次紹介してゆこう〜。まず第一回目の今日は、「アメリカ合衆国のコンテンポラリー・コンポーザー(現代音楽作曲家)」 という目線から。…ELLIOTT CARTER,  MILTON BABBITT  — の作品2枚だ。弦4TETからピアノソナタ、オーケストラまで各種編成、フォーマットでの作品が大いに楽しめる。特にエリオット・カーターのピアノソナタは衝撃的作品で、圧巻だ!27分にもおよぶピアノソナタをじっと集中して聴く…というような時間や心の余裕(?)はなかなかとれない現実の中、今だからできる — 今しかできないことかもしれない。…新型コロナウィルスの蔓延には深い嫌悪感を覚えているし、ゲンナリした気持ちも疲弊のピークを越えてしまったが、こういう時間が作れるのは、未曾有のこんな時期だからこそかもしれない。

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