1. HOME
  2. ブログ
  3. THOUGHTS
  4. URBAN SOUL

BLOG

ブログ

THOUGHTS

URBAN SOUL

フィラデルフィア・ソウル、スィート・ソウル、ブラック・コンテンポラリー … 1970年代〜1990年代にかけて、SOUL MUSIC の分類も多種多様な細分化名称がつけられてきた。米国音楽ビジネス目線での音楽的特色に基づく区分名称もあれば、造語(和製英語)もあるようには思う。近年ではレア・グル−ヴ、アーバン・ソウル、、、などの新しい名称も頻繁に耳にするようになってきた。それらはジャンル細分化の専門用語というよりは、音楽そのものが醸し出すムードを表す広い意味の形容語だと思うので、まぁ大きく一言で言うならば“SOUL MUSIC” でいいのかなと思う。

SOUL MUSICの歴史、成り立ちや音楽成分を繊細に解析してゆくとやはりそれらは全て、From Church … つまり “GOSPEL MUSIC”の進化〜発展の枝分かれに過ぎないわけで(中略)…昔、1990年代初頭に New York ハーレムのCDショップに入った時に“CONTEMPORARY GOSPEL”という分類を見たことがあった。Bobby Jones & New Life などのCDがそのコーナーにあったのは勿論うなずけたが、ARETHA FRANKLIN のCDもそこに区分されていて、その時は意味あいがわからなかったのだが(笑)…もう少し大人になって思慮深くなった時に、アレサのCDが“CONTEMPORARY GOSPEL”に分類されていたその意味がようやく理解できた。– 😊なるほどね!そういうことね!という感覚だった。(中略)

1980年代〜1990年代の発売当時にはさほど評価されなかった楽曲やアルバムの価値が後年になって新たに見い出される場合がある。例えば僕がよく感じる類似性は古着の価値だ。何十年も経った後で、「あれっ、これってぜんぜん使えるし、素敵じゃない!逆に今の時代には新鮮だよ、再利用しようよ!」 的な感覚だ。その楽曲やアルバムは、時代が変わった新しい音楽シーンにおいては逆に新しく響き、廃盤入手の面でも稀少価値があるというわけだ。このように新時代の新しい価値観で「踊れる、ファンキーである、グルーブ感がある」として後年に発掘され、何十年後かに再評価を受けた過去の楽曲群を“RARE GROOVE”- レア・グルーヴと呼んでいる。こういった価値観やセンスは、もともとロンドンの ACID JAZZ クラブシーンで若者が作り上げたアンダーカルチュアだと察するが、僕はこういったセンスにはとても好感を抱く。

自分が22歳〜27歳の頃、いわゆるフィラデルフィア・ソウルに没頭していた時期がある。今でもフィリー・ソウルは自分の中では永遠に色褪せない珠玉音楽の1つとして不動の愛好心があるが… アーバン・ソウルという枠組みから、久しぶりに引っ張り出した ANITA BAKER の LP盤に針を落としてみた。やはり素晴らしい!!今も変わらない自分の感性にホッとする。😊 多感な20代半ばに没頭した1980年代の世の中の映像を懐かしく想い出す。AI(人工知能)もスマホもPCも、YouTube も一切存在しなかった時代… しかしこの時代は、2020年の今を生きる人達よりも、衆生の笑顔が幸せそうだった気がする。思い起こせば毎日毎日、個々が温もりを手探りしていた時代。でも今の時代よりも皆がもっと幸せだったような(??)気がするのは、僕だけの覚醒(錯覚)だろうか…

— 幸せとは決して人から与えられるものではない。自らが胸中より勇気と希望を開発させながら宝財を見いだし、大切に磨きゆくことなのだから…

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事