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FLAMENCO #1

僕はフラメンコを深く愛している。鍵田真由美 舞踊団のサポートをしていた頃、幸運にもスペイン・ヘレスでの FLAMENCO FESTIVAL に同行させていただいた。2004年のことだ。ヘレスはフラメンコの聖地、多くの歌手レジェンドを数多く輩出しているフラメンコの総本山的な場所だ。街の石畳には数多くのフラメンコ歌手達の魂と想いが染みこんでいるような霊気すら感じた。街中のあちこちでフラメンコの歌やリズムが常に聞こえてくるような、それはそれは素晴らしい街だった。ヘレス駅から独りでタクシーに乗った時、運転手さんがカセットテープをかけてくれた …深いヒターノの歌声に魅せられた。「俺がヘレスで最も大好きな歌い手だ!」と運転手さんは誇らしげに言った… それが(左側CD)フェルナンド・デ・ラ・モレーナだ! 翌日、ヘレス市内のCDショップに早速捜しに行って手に入れた想い出のアルバムだ。…重鎮ギタリスト@クーロ・デ・ヘレス氏との共演チャンスを与えてくれたのも、鍵田さんだった。まだまだ想い出は沢山あるが、こうした“生々しいフラメンコの本質”を体験させていただいたことは、僕のアフィシオン(フラメンコへの愛敬心)の原点となっているし、その恩義はこの先も忘れることはない。鍵田真由美さんとご主人の佐藤浩希君には深い感謝を持ち続けている。クーロ・デ・ヘレス氏は惜しくも何年か前に他界されたと聞いたが、日本公演でも何度も共演させていただき、僕のピアノの真横で入魂のギター妙技を聴かせてくれたことは、自分にとって金の額縁に入った想い出だ。クーロさんが巨匠@アグヘータス(歌)の伴奏をした稀少盤を昨年、ニューヨークの中古CD屋で奇遇にも見つけてしまい、迷わず買った(右側CD) …この2枚のCDアルバムを聴くと、色んな想いが込み上げてくる… あの頃の素晴らしい想い出はもう二度と戻らない。

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