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Favorite Arranger #1

「影響を受けたアレンジャーは誰ですか?」…音楽全般に造詣の深い見識者や、優れた演奏家との宴席、専門雑誌のシリアスなインタビューなどでよく質疑される定番のテーマだ。僕はいつも隠さず本当のことを答えるようにしている。僕の尊敬するアレンジャー BEST 4 は、Robert Farnon, Jeremy Lubbock, Johnny Mandel, Claus Ogermann の4人。この想いは、ここ25年変わっていない。この巨匠4人のオーケストレーションやハーモニーアイデアからは多大なものを学んだし、自分なりに(ささやかではあるが)模倣〜実践もしてきた。そして現在もまだ、その和声技法を研究中だ。この4人は個々に独自の技法やお得意の癖があるが、4人ともがあまりにも偉大過ぎて、僕の残りの人生では その解析と研究は達成することは不可能であろうと思っている。(笑)…それは例えて言うならば、「解明不可能な高度な魔術を目の前で見せられているような状態」に同じだ。まず、Johnny Mandel…Shirley Horn(彼女は僕の大尊敬する歌手でありピアニストでもある)が、1992年 と 2001年に制作したアルバム。これらは共に Johnny Mandel Orc.を従えて録音した、あまりにも素晴らし過ぎる2枚だ。僕が死んだ時に「棺に入れて欲しいCDアルバム50選」の中の2枚でもある。いったいどのような生い立ちと音楽経験、研鑽を重ねたらこういう崇高で高貴なオーケストレーションが書けるようになるのだろうか?? ….僕は(凡人なので)未だにその謎と秘法は解明できない。そして仮に来世で再び音楽家として生まれ変われた(?)としても、僕は この尊敬する4人のアレンジャー達に匹敵するクオリティのオーケストレーションを書ける自信は全く無い。この魔術のカラクリは未だに凡人の僕にはほぼ解明できていない….(つづく)

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