１９歳の時、フランス映画 ｢男と女｣ を観た。映画の中に一瞬流れる“Love is Stronger Far Than We”という曲がその頃からずっと気になっていた。映画サントラ盤は若い頃に買ったんだが、この曲を歌っている(他の)歌手をずっと捜していて…インターネットが普及した頃にようやく Esther Satterfield という女性歌手がレコーディングしていることを知った。勿論、CD再発はしていない。LPアナログ中古盤を手に入れるためには２０年も待たなければならなかった…３９歳の時やっと手に入れたのがこのアルバムだ。Chuck Mangione のプロデュースによる 1974年のリリース盤らしいので、僕が１１歳の時にリリースされていたことになる。

この Esther Satterfield という歌手に関しては、ほぼ他作品や情報が無い上に、友人の研究家(博士)に質問してみたのだが、全く解らないーという回答が返ってきた。彼女は一体何者なのだろうか？？未だに謎に包まれている。

今夜、久しぶりに彼女のアルバムを聴いてみた。類い稀なエンジェルヴォイス、不思議な｢妖魔｣を持った、One and Only な歌手。なんだろう… この音の向こう側に見えてくる映像観は。。。無名の中に埋没した歌手の財宝だと改めて思う。もし、彼女に関して何かご存知のマニアのかたおられたら、是非ご一報をお願いしたい。