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ヨーロッパ音楽 (東ヨーロッパ #1)

ヨーロッパの音楽…その音楽形態と美はあまりにも広範多岐に渡り、自分のたかが短か過ぎる人生でこの全てに吟味精通し、その味わいを楽しむことなど不可能なことはよく解っている。しかし死ぬまでに少しでも多くの「地球の音」に出逢いたい…という想いは子供の頃から何ら変わらない。とりわけヨーロッパ音楽全般・西アジア音楽(アラブ〜イラン〜トルコ等)の概観に特別の興味を持ち始めたのは、僕がスペイン留学でフラメンコ音楽を学び始めた29〜30歳の頃からだったかなぁと記憶する。その好奇心や探究心は現在も色褪せることなくずっと続いている。…(未熟浅薄ながらも)僕の考察では、ヨーロッパ音楽はその概観・様相から (1)東ヨーロッパ音楽 (2)西ヨーロッパ音楽 (3)ジプシー音楽 –の3つに大別して研究する方法が自分流なのだが、とりわけ東ヨーロッパ音楽には特別の執着心を持ち続けている。つまり、チェコ、スロヴァキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、ギリシャ、ポーランドなどの音楽ということだ。…昨今はその中でも特に「ブルガリアの音楽」を学んでいる。バルカン半島北東部に位置するブルガリアの音楽は、基本的には「南スラヴ系」の音楽であるが、興味深いことにトルコ音楽・ギリシャ音楽の影響を多大に受け、複雑怪奇なバリエーションに富んでいて実に美しく、素晴らしい! リズムは不規則な変拍子が基調で、2と3単位の拍の組み合わせでそのフュギュアが構成されてゆく。2+3, 2+3+2, 2+2+2+3 …など奇数変拍子の洪水だ。もう一歩〜二歩その音宇宙に深入りしてみたいのだが、音源ソースや文献資料が少なすぎて暗中模索が続いていることに、いささかの歯がゆさを感じているのが現状だ。…誰かしら造詣が深い識者さんと美肴美酒でも交わしながら、ありがたいお話を拝聴させていただけないものだろうか… (つづく)

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