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HELMUT WALCHA

ヘルムート・ワルヒャ …(Helmut Walcha, 1907〜1991)は、旧西ドイツのオルガン・チェンバロ奏者。J.S.バッハの鍵盤楽器曲演奏における現代最高権威の1人だ。…僕が中学3年生の時、FM NHK の番組で彼のオルガン演奏を初めて聴いた。演奏曲は 「パッサカリアとフーガ ハ短調」 だった。確か(期末試験)勉強の合間にたまたまスイッチを入れたラジオから流れてきた、その崇高な演奏に心臓を鷲掴みにされた。明日が大切な試験だというのに、もう学校の勉強なんかそっちのけで、彼の音楽の小宇宙に引き込まれてしまった。あまりにも衝撃的な演奏だった。あの時(15歳)のショックは今でも忘れられない、鮮明に記憶している。…ワルヒャ氏は幼少に失明し、点字楽譜で血のにじむ努力を続け、なんと40歳迄にバッハの鍵盤音楽作品を(1曲残らず)全曲完全暗譜した!!という超天才演奏家だということを後に知った。僕はありふれた凡才なので、そういう超能力のロジックは全く理解できないし、未だに推察すらできない。バッハ演奏家で敬愛する奏者は3名〜4名ほどいらっしゃるが、オルガン作品とチェンバロ作品ではこのヘルムート・ワルヒャ氏が僕の中では圧巻の1位に君類している。彼がチェンバロで録音したアルバムはイタリア組曲、イギリス組曲など若い頃に買ったCDで持ってはいたのだが、コンプリート盤(CD13枚組)が限定盤でリリースされたので…我慢できずについに(2019年12月 / 自身へのバースデープレゼントとして)購入してしまった〜。

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