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SOLO GUITAR (Jazz)

いわゆるジャズギタリストとして僕が長年に渡り愛聴してきたのは、Wes Montgomery, Grant Green といった巨匠2人だった。彼等2人の作品は、ほぼ全アルバムをライブラリーしているし、それらのCDに合わせて自分がピアノを演奏し「疑似共演」(笑)のシミュレーション練習なんてのも若い頃は大いに楽しんだものだ。特にギタートリオ作品ではピアノレスなので、考えようによっては極上のマイナスワン(カラオケ)教材となるということを僕は16歳の頃から知っていた。とりわけ Grant Green のアルバムからは多大なる影響を受けた。ところが、この巨匠2人でも SOLO GUITAR アルバムは発表せずに亡くなっている。…僕が無伴奏ソロギターの音世界に特別の興味を持ち始めたのは、スペイン留学でフラメンコギター音楽や、その奏法に魅了されたのが大きな機っかけだった。…ギターそのものの魅力に日増しに引き込まれ、国内外の多くの優れたギタリスト達と自ら進んで友好を深めたのは、その頃(30代半ば〜後半)だった。ジャンルなんて飛び越えて、世界中のあらゆるギタリストの音楽に触れ親しんで、その特性を大いに研究したことは懐かしい想い出だ。そして今、”SOLO GUITAR” なる世界に SOLO PIANO 世界と同様の(時にはそれ以上)の興味と憧憬を抱くに至ったわけだが… 1つだけ大きな条件がある。それは 「ナイロン弦」 使用のアコースティックギターでなければならない –という執着心だ。現状としてナイロン弦のギターで無伴奏ソロを弾いた作品は極端に少ない、というか滅多に出会わない。(ほぼ皆無に近いと断言しても過言ではないだろう)…そんな中で、この10年間で出会ったナイロン弦のソロギター(Jazz) 作品(たったの6枚ほどしかない)の中で、この2枚は特筆に値するものだ。JOE PASS の演奏にはほぼ興味を持たなかったのだが、この1枚だけは本当に素晴らしい。そして僕は今、この EARL KLUGH のナイロン弦ギターのようなピアノを弾きたいなぁ〜と切実に想い続けている。(つづく)

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