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Angela Hewitt 東京公演

先日、どうしてもナマで聴きたかった念願の Angela Hewitt(アンジェラ・ヒューイット)のコンサートに行ってきた。会場は(久しぶりに行った)紀尾井ホール、ここは素晴らしいホールだ。演目は J.S.Bach / イギリス組曲 第一番、第二番、第三番 他。使用楽器は FAZIOLI / F308 だ。今回の来場主眼は、(1)バッハ演奏家として地球上で比類無き最も素晴らしい数名にランクインしている彼女の妙技をナマで聴きたかったということと、(2)FAZIOLI / F308 という怪物楽器がどこまで深みのある音色・ピアニシズムと世界観を表現できるのか?!…という2点であったが、とにかく FAZIOLI の音色以上に彼女の技術の高さと、その表現力、演奏能力の素晴らしさに圧倒されまくった極上のコンサートであった。自分がここ数年で聴いたピアノコンサートの中では堂々の1位となった。もはやこの世のものとは思えない驚異的な技術と表現力で、時間推移など忘れて感動の渦に巻き込まれた2時間だった。…ピアノタッチ、ペダリング(の繊細さはホントに素晴らしかった!)、テヌート解釈…この3つは個人的には「CDを聴いていただけでは見えてこなかった奏法の実際」として大いにヒントをいただいた。彼女の奏法を実際に映像として見て、わかってしまったことが沢山あった。“あっそういうことだったのか〜、なるほどね〜。納得!!”という感じだ。彼女のバッハ演奏に魅せられてからすっかりグレン・グールドのバッハを聴かなくなってしまい、CDを棚の奥に追いやってしまった。(笑)次回の来日は2020年の5月で、演目には「フーガの技法」と告知されていたので、チケットは早い目に購入しようと今から楽しみにしている。というわけでここ最近、アンジェラ・ヒューイットのバッハ演奏に 心臓を鷲づかみにされてしまっている。

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